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2013年10月 7日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(10月7-13日)

今週はバリ島でのAPEC首脳会議とブルネイでの東アジアサミットがある。これにオバマ大統領が二年続けて欠席するという。勿論理由はオバマケアと債務上限をめぐる米議会との「内戦」激化だが、それにしても米国の「アジア回帰」の本気度(?)を示す象徴的な事件ではないか。悪いときには悪いことが重なるものだ。

これでTPPの年内妥結は遠のいたなどという観測もあるが、それはどうかなぁ。そもそも、日本側関係者の中でTPPの年内妥結を予想していた人はいるのだろうか、甚だ疑問である。貿易交渉が予定通り妥結するなんて、これまで聞いたことがない。

筆者の「下衆の勘繰り」に過ぎないが、オバマ大統領「欠席」と聞いて、今頃日本側関係者はホッとしているのではなかろうか。勿論理由は、交渉難航の責任を米国に押し付けることができるからだ。交渉事である以上、誰かがババを引く必要がある。

そもそもTPPが早期妥結することなど信じられない。これだけ大きな交渉だ。「大筋合意」という「最も機微な問題の先送り」合意すら容易ではなかったはずだ。勿論日本からも譲歩が必要だ。オバマがやって来たら、本当に困ったのは日本ではないのか。

それにしても、ワシントンの政治は年々退化しているように見える。どう贔屓目に見ても、共和党のやり方は酷い。1995年ごろのクリントン大統領を批判していた当時の共和党より、今年の共和党の方がはるかにタチが悪い。オバマもちょっと気の毒だ。

このチキンゲーム、双方が合理的な判断をするなら良いが、万一、一方が「相手は譲歩するだろう」と考えた途端、このゲームは破綻する。その悪影響は1995年の比ではないだろう。そろそろ、先送りという内容の解決が図られると良いのだが・・・。

ケニアのショッピングモールでのテロ事件で実行犯の一人がソマリア系とはいえ米国人であったことはショックだ。米国で同種のテロ事件が起きる可能性は確実に高まっているといえる。こうなったら、アルカーイダなどよりもはるかに予測は難しい。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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