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2013年4月22日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(4月22-28日)

ボストン・マラソン爆弾テロは実に痛ましい事件だった。たまたま自宅にいてCNNなどの「完全実況中継」をずっと見る破目になり、色々なことを考えさせられた。特に気になったのは、犯人特定までの様々な憶測と、州捜査当局の報道対応だった。

イスラム過激主義者ではなく、米国のhome-grown白人極右テロの可能性が高いなどといい加減なことを言った日米評論家たちは誰だったか。勿論、彼らを批判する気はないが、白人極右とは連邦政府や国連などを批判する連中ではなかったか。

そうであれば、彼らが政府職員でなく、ボストン・マラソンを見に来た罪もない子供を無差別に殺すだろうか。筆者が引っ掛かったのはここだ。今回の犯行には、米政府ではなく、米国社会そのものに対する毒々しい敵意と憎悪が見え隠れする。

それにしても、犯人がチェチェン人とは思わなかった。彼らの敵はロシア政府であり、これまで米国を標的にした話はあまり聞いたことがなかったからだ。今回もテロ関連のインテリジェンス分析が如何に難しいものか、改めて痛感させられた。

一方、犯人の兄弟について発表する州知事と捜査当局の最初の記者会見は見事だった。記者団からの質問には一切答えず、必要な情報だけを発信する。それでいて、捜査員を労いつつ、市民に丁寧に協力を呼び掛ける姿は頼もしくすら思えた。

記者団も文句は言わない。非常事態であることは誰もが承知しているからだろう。余計な批判は時間の無駄、危機の際に一致団結する米国人らしいやりとりだった。これを日本で期待するのは「ないものねだり」だろうか。決してそうではない筈だ。

それにしても、北朝鮮は当面ミサイルを発射しないのか。先週のピョンヤンの動きを見ていると半ば呆れつつ、半ば安心する。これまでとは違う言動に呆れつつも、どうやら戦争覚悟の挑発ではなかったらしいことに安心しつつある、ということだ。

いずれにせよ、世界はまたピョンヤンに振り回された。韓国のパックネ大統領だけでなく、中国や米国も北朝鮮との対話に言及し始めた。あーあ、またこの繰り返しかと思う反面、核弾頭の小型化とミサイル能力の向上が着実に進むのは気になる。

ちなみに、今週末の日韓外相会談は中止の可能性大だ。安倍首相が靖国参拝でも強行したならともかく、真榊奉納だけ。閣僚参拝もけしからんのだそうだ。韓国側がこのような形で「ハードル」を上げていくと、日韓関係に出口はなくなる。

いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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