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2013年4月 1日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(4月1-7日)

41日だが筆者は今年も嘘はつかない。北朝鮮では最高人民会議が開かれている頃だが、結果はどうだろうか。本来ならしっかりした経済改革の可能性を議論しても良いのだが、南北が「戦争状態」となった以上、それどころではないということか。

米軍はF-22を米韓合同訓練に投入し、北朝鮮側はこれに強く反発しているようだ。しかし、今の北朝鮮空軍が相手であれば、第五世代のF-22を投入するまでもなく、第四世代のF-15F-16で楽勝の筈なのに。これもプロパガンダによる抑止だろう。

朝鮮半島を巡る動きは全ての関係国で思惑が異なっているが、唯一の共通点は、結果があまりにも明白な戦争など誰も再開する気がないということだ。北朝鮮が暴発でもしない限り、戦争は起こらないだろう。全ては戦術的な動きである。

つまり、北朝鮮側が合理的判断をし続ける限り、つまり戦争の始まりが体制の終わりを意味することを理解し続ける限り、北朝鮮が本気で戦争を仕掛けることはない。誰もがそれを心の中で理解しているが、誰も一抹の不安を捨てきれないのである。

今週筆者にとって最も気になるニュースは米海軍が最新鋭LCSlittoral combat ship沿海域戦闘艦)「フリーダム」をシンガポールに派遣することだ。同艦は40ノット以上の高速航行が可能。掃海・対潜水艦作戦もこなす優れものである。

興味深いのは同艦の対シンガポール派遣期間だ。対外的には10ヶ月とされており、決して常駐ではないという整理だが、専門家は誰もそんな話を信じない。シンガポールへのLCS派遣はローテーション方式と説明されるが、実態は前方展開である。

勿論、主な目的は南シナ海での海洋進出を狙う中国海軍に対する牽制だ。シンガポールは表向き全方位外交で独自性を保っているように見えるが、実態は米海軍を常駐させ、保険を掛けつつある。この二枚舌外交も小国ならでは、である。

そもそもの間違いは1992年にフィリピンがスービック基地から米海軍を追い出し、南シナ海に「力の真空」を作り出したことだ。そのフィリピンが中国海軍にやりたい放題やられている。これを仏教では因果応報という。

いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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