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2013年2月 4日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(2月4-10日)

今週は欧州で重要な会議が開かれる。EUがブラッセルでマリ情勢に関する国際会議をホストするのだ。これには国連、AU(アフリカ連合)、ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)が参加する。

中東・アフリカ問題については先週、「日本人は熱くなるのも早いが、冷めるのも早い」と書いたばかりだが、日本で同会議に関する報道はほとんどない。既に日本人はマリ情勢に関する関心を失いつつあるようだ。この悪循環を断ち切ることは難しい。

今週気になるのは4日に開かれる日露戦略対話だ。2007年に第一回が開かれ今回が11回目。2007年には年間で3回も開催していたが、昨2012年は一回のみだった。今年から日ロ間の対話が再活性化されることを強く期待したい。

それにしても最近は「戦略対話」なるネーミングが流行っている。従来は必ずしも戦略的ではない戦略対話が散見された記憶がある。今回も「戦略」の名に恥じない重厚な議論をしてもらいたいものだ。

あまり報じられてはいないが、23日から7日まで、台湾最大野党・民進党の蘇貞昌主席が訪日している。振り返れば、民進党が政権を失ったのは2008年春。同年末から中国公船の尖閣列島領海侵入が始まった。これは決して偶然ではなかろう。

国民党の馬英九総統の勝利により、台湾で不測の事態が起こる可能性が大幅に低下した、と中国は確信したのではないか。そう考えれば、中国が2008年以降、東シナ海でも、南シナ海と同様の強硬姿勢を示し始めた理由も理解できるだろう。

北朝鮮の新たな核実験の実施は今週だろうか。いずれにせよ、時間の問題だろう。注目すべきは北朝鮮の態度ではなく、核実験後の中国の対応だ。中国が本気で北に圧力をかけるなら希望も出てくるが、恐らく中国は対北朝鮮政策を変えないだろう。

そうであれば、北朝鮮をめぐる情勢は、何年かに一度やって来る古びた紙芝居のように、再び新たな進展のない堂々巡りとなる。このまま続けば、核弾頭だけが小型化していくということなのだろう、結局。

いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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