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2012年10月 8日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(10月8-14日)

先週は米国出張で一回お休みを頂いた。謹んでお詫びを申し上げる。筆者にとって米大統領選挙の分析は、1976年の米国留学時代から続く一種のホビー兼儀式だ。今回は何と10回目になる。

久しぶりのワシントン出張だったが、話を聞く友人たちはいずれも20年来の旧友ばかりだから、話は早い。早速オバマ対ロムニーの第一回討論会を見た。大統領は体調でも悪かったのだろうか。いつものようなエネルギーが感じられなかった。

これに対し、ロムニーは「presidential」だったという評価が多い。「67%25%でロムニーが優勢」というCNN世論調査の結果も頷ける。民主党員の友人たちにはかなりショックだったようだが、逆に共和党員の友人たちは思いのほか醒めていた。

この討論会の効果について、ある共和党関係者は、全体の得票率でロムニーは52%対48で勝つかもしれないが、大統領選挙人数では55%対45%でオバマが勝つと言っていた。過去20年、彼の見立てが外れたことはないだけに説得力がある。

投票日の一ヶ月前ともなると、有権者の大半は投票する候補を決めているという。数字のマジックと言えばそれまでだが、全米失業率が7.8%まで落ちたことも大きい。11日には副大統領候補の討論会があるが、通常大勢に影響はない。

米大統領選挙制度はここ20年ほど、「激戦州」以外は、ほぼ勝敗が予測できる。こうした基礎票ではオバマの優勢は硬い。16日の第二回討論会でオバマが盛り返せば、もう勝負あったということなのか。やはり、今年の大統領選挙は興奮しない。

今回ワシントンで驚いたのは、ある程度予測できたとはいえ、尖閣や竹島をめぐる中国と韓国の宣伝戦の凄さだった。中国はワシントンポストに全面広告を打ったし、韓国は竹島に記者団を招待し記事を書かせていた。えげつないが、実に効果的だ。

現在の日本の広報、宣伝のやりかたが悪いとは思わないが、今のままのやり方では絶対に勝てない。恐らく資金力と定員増だけではだめだと思う。宣伝屋と政策屋が協力して新しいアイディアを出さない限り、効果は限定的でしかないだろう。

いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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