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2012年8月 6日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(8月6-12日)

 さすが北半球は今や夏の盛り、どの国も休暇中なのだろうか。突発事件などのニュースは入ってくるが、今週はロンドン・オリンピックの競技以外にめぼしい重要政治・経済日程がない。まあ、たまにはこういう週があっても良いだろう。
 ところが、驚くことに日本の政界だけはこの暑い中一生懸命仕事をしている、みたいだ。10日か8日かは知らないが、消費税増税を柱とする例の「一体改革」法案の参議院採決を考えているらしい。あれあれ、採決はお盆明け以降じゃなかったのか。
 今週は恐らく誰も興味や関心がないだろうと思うので、去る7月7日行われた議会選挙後のリビアを取り上げたい。8月6-8日には新議会が選んだ首相の下で新政権が(それまでの暫定国民評議会に代わり)リビアを統治することになっている。
 リビアの議会選挙に注目する理由は、チュニジアやエジプトの場合と異なり、ここでは「ムスリム同胞団」系ではなく、「リベラル政党」が躍進した、そうだからだ。欧州諸国は一様にこれを歓迎しており、リビア軍事介入は正しかったとの声すらある。
 そうは言っても、新議会の200議席のうち政党に割り当てられるのは80議席のみで、残りの120議席は無所属の個人議員だ。更に、同議会は当初考えられていた憲法草案作成権限を失ったので、その政治的意義も一層暫定的なものになっている。
 誰が考えたかは知らないが、実に賢い連中だ。政党への割り当てが80議席しかなければ、仮に「ムスリム同胞団」が勝利しても、急激なイスラム化は回避できる。一方、120人の無所属個人議員にどの程度「イスラム主義者」が混じっているかも不明だ。
 ということは、「リビアではチュニジアやエジプトと違いリベラル系が勝利した」などと結論付けるのは時期尚早だということ。どうも胡散臭い。もう少し事実関係を確認してからでなければ、確定的なことは言えない。その典型例が今のリビアである。
 いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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