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2012年7月30日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(7月30日-8月5日)

 最近テレビのニュースを見る度に違和感を禁じ得ない。シリアのアレッポで激戦があろうが、共和党のロムニー候補がエルサレムをイスラエルの「首都」と呼ぼうが、何故かトップニュースはロンドン・オリンピックでの日本人選手のメダル獲得だ。
 日本人選手がメダルを取って嬉しくない筈はない。だが、それはスポーツ・コーナーで取り上げる話だろう。先週は日本のマスコミにも未来はあると書いたが、今週は前言を翻す。オリンピック以外にも今世界では報道に値する重要な事象が山ほどある。
 例えば、ユーラシア大陸。日本では殆ど注目されていないが、筆者は今中央アジアが気になって仕方がない。最近ロシアのメディアはタジキスタンで反政府抵抗勢力がアムダリア川にあるセレスカヤ・ダムの爆破を狙っているとの情報を伝えた。
 7月24日には同国東部のゴルノ・バダフシャン自治区で国家安全保障委員会の現地責任者殺害容疑で治安部隊が大規模な軍事作戦を始めている。先月6月15日にはタジキスタンの大統領の義兄が暗殺されたとも報じられた。
 タジクたけではない。昨年爆弾テロで荒れたカザフスタンでも、5月30日、6月25日、7月12日に国境警備隊に対する攻撃が発生している。7月23日にはカザフ政府高官が国内で労働しゃによる争議や紛争が拡大していることを認めている。
 こうした傾向は一見静かに見えるウズベキスタンや2010年に革命が起きたキルギスタンでも見られているといわれ、今や中央アジアで安定しているのはトルクメニスタンぐらいのものだ。
 筆者が気になるのは、米軍のアフガン撤退がこれら中央アジア諸国の内政に与える影響だ。米軍とISAFの撤退はイスラム過激派の再浸透を生むだろうが、今回はそれがアフガンだけでなく、中央アジア全体に波及する恐れがあるからだ。
 万一、カザフの一部がイスラム過激派の聖域となれば、その隣は新疆ウイグル自治区と呼ばれる「東トルキスタン」だ。中国がカザフ、キルギス、タジクという中央アジアの3つの「スタン国家」と国境を接していることを忘れてはならない。
 いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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