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2012年6月11日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(6月11-17日)

 今週の焦点は何といっても16日から始まるエジプト大統領選挙・決選投票と17日のギリシャの「出直し」議会選挙だろう。偶然なのか、地中海の北と南でほぼ同時期に極めて重要な選挙が行われる。恐らく今後の世界史を変えかねない選挙となるだろう。
 まずは、エジプトから。今晩たまたま慶応大学の富田広士教授の講演会を聞きに行った。同教授と筆者は同時期にエジプトでアラビア語を学んだ「同窓生」だ。さすが富田教授のレジュメはオーソドックスだが、極めて示唆に富み、非常に参考になった。
 中でも白眉は現在のエジプト内政を「(軍部という)お釈迦様の手のひらの上でイスラミストも旧政権残党も、民主化要求活動家も一般エジプト国民も精一杯活動していると言えば、言いすぎであろうか」というコメントだ。実に正確な分析ではないか。
 ギリシャにせよ、エジプトにせよ、問われているのは「民意」ではなく、むしろ「民度」ではないのか。この30年間エジプトはどれだけ変わったのか。確かに昔はFacebookもTwitterもなかったが、「口コミ」があったことを忘れてはいけない。
 当時からエジプトでは皆口だけは達者だが、本当に額に汗して働いたのはファッラヒーン(農民)とロバだけだったような気がする。今のギリシャだって、誰もが口ばかりのキリギリスで、アリは少ないのではないか。両国民は今こそ彼らの民度の高さを証明しなければならない。
 今週末はこの二つの選挙に注目してほしい。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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