宮家邦彦の外交・安保カレンダー(4月30日-5月6日)
そろそろ北朝鮮が核実験をやる頃だ。北の思惑についてはこれまで何度も書いてきたのでここでは繰り返さない。核実験が行われれば、米国との交渉は当面仕切り直しとなり、強硬姿勢に戻るだろう。例の「特別行動」の内容も気になる。
久しぶりにワシントンで日米首脳会談が開かれる。麻生内閣以来というが、これは決して偶然ではない。たった一人の首相の失政で日米関係は過去2年間停滞するほど脆弱なのだ。この教訓を忘れてはならない。
中国は陳光誠の米国大使館「駆け込み」騒ぎをどのように処理しようとしているのか。今週はまた米中戦略・経済対話が北京で行われる。陳光誠が亡命を望んでいないので容易には解決しない。米国が中国側にどこまで配慮するかも興味深い。
フランス大統領選の決戦投票の行方も気掛かりだ。もしサルコジの敗北となれば、欧州でまた「一つの時代」が終わることを意味するのか。ユーロ問題、欧州経済、欧州統合に与える影響を注意深く見る必要がある。
日米首脳会談の裏番組になったが、インドとの関係も要注目だ。日印外相会談の結果はしっかりとフォローすべきだろう。特に、海洋方面での協力の深化は重要だ。ちなみに、玄葉外相はインドの後にイスラエル、エジプトを含む中東諸国も訪問する。
いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
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