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2011年11月 7日 (月)

宮家邦彦の外交・安保カレンダー(11月7-13日)

 先週はインドネシア、ベトナムを見てきた。ハノイから片道3時間かけて中越国境も見てきた。ベトナム北部は徐々に標高が高まり、国境沿いの山地に連なっていく。国境を越え中国側から見ると、改めてベトナムは豊かな農耕地帯だと実感する。
 ベトナムが歴史上1000年ほど中国に支配されていた理由が何となく分かった。地図だけでは見えないことが沢山ある。やはり、地政学的発想は実際に地形を見ないと理解できない。これだけでも国境まで行った甲斐があるというものだ。
 今週はイランの核問題が表面化してきた。9日にもIAEAが新たな報告書を発表するという。イスラエルによる対イラン核施設攻撃の憶測も浮上している。最近イラン問題が静か過ぎるなと思っていたので、このニュース自体には全く驚かない。
 10月17日の週にイランのQuds部隊による在米サウジ大使暗殺未遂事件は「どうも腑に落ちない」と書いた。あの時感じた「違和感」は結局これだったのか、と今更ながら納得している。
これまでのパターンから考えれば、イスラエルの対イラン攻撃説は米・イスラエル・イラン間の「駆け引き」の一側面であり、親イスラエル勢力のプロパガンダである可能性が高い。本当に危機的な状況になれば、イスラエルは「黙って奇襲する」からだ。
 それにしても、こうした堂々巡りは永久に続かない。いつかは「狼少年」の言うことが本当になり、イスラエルは奇襲せざるを得なくなる。その場合は、シリアの原子炉に対する攻撃とは違い、イランは本気で報復するかもしれない。実に要注意である。
 ギリシャは一応政治危機を脱したかに見えるが、ユーロを取り巻く環境は全く変わっていない。結局、「お騒がせ」のギリシャはユーロ圏の「お荷物」であり続けるだろう。ギリシャだけではないが、欧州の「アリとキリギリス」物語はこれで終わりではない。
 いつもの通り、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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